- 不妊症といえば昔から女性の病気だと考えられてきました。
しかし、その原因の40%は男性側にもある、ということがわかってきました。
ですから、赤ちゃんができないからといって一人で悩まないで、少し軽い気持ちでまず当院へお出でください。
スタッフ一同、きめ細かいカウンセリングを大切に、心をこめてお手伝いしたいと願っています。当院では、不妊治療のための検査で、次のようなことを行っています。
 |
- ホルモン検査(採血)
- 子宮卵管造影(レントゲン)
- フーナーテスト(頸管粘液による夫婦の相性検査)
- 通気検査、通水治療(卵管がつまっていないかを調べる)
- 精液検査(男性)
- 人工授精[AIH]
- 体外受精[IVF]、顕微授精[ICSI]
- 凍結保存(胚、精子)
- Assisted Hatching
|
 |
人工授精
体外授精
顕微授精
受精卵の凍結
Assisted Hatching

精子の運動率が悪かったり、(3)のフーナーテストの異常の場合に行います。まず、排卵予定日に御主人の精液を容器に提出していただき、パーコール液という液体を使って運動良好な精子を集めます。それを、子宮腔内に細いチューブを用いて挿入し、約20分休んで帰っていただきます。
※ただし、精子の調整には約30分かかります。(妊娠率)は約15~25%です。

- (6)の人工授精で、精子を子宮に戻すのに対し、体外受精では 卵巣から卵を採り、体外で精子と受精させ、受精した卵子を子宮に戻します。
- 月経3日目より、卵胞刺激ホルモンの注射をつづけ、たくさんの卵胞を発育させます。
- 月経7日目頃より、超音波、尿、血液検査などで排卵の時期を予想します。
- 卵胞径が18(mm)位になった時点で(個人差があります)HCGの注射に切りかえます。この注射は排卵を引き起こす注射です。
- HCG注射後、約36時間後に排卵がおこりますから、35時間後に経膣超音波下に採卵を行います。
- その4~6時間後に調整した精子を卵にかけ合わせます。(媒精)
- 翌日受精し、3日目に分割していることが確認できたら胚移植(受精卵を子宮に戻す)をします。
- 採卵後2週間目に妊娠の判定をします。(妊娠率)大体20%前後です。

-

倒立顕微鏡下マイクロマニピュレーターを用いてX400の倍率のもと行う |

|
卵子と精子を体外に取り出して、倒立顕微鏡操作下で受精をはかる方法を顕微授精と呼びます。
極細の針(精子注入用ピペット)に精子を一個だけ吸引して、一個の卵の卵細胞質内に直接注入する卵細胞質内精子注入法(ICSI:Intracytoplasmic sperm injection)が主流です。
ICSI(卵細胞質内精子注入法)は、自然受精が極めて難しい男性不妊症例(乏精子症、精子無力症、精子の奇形等)や原因不明不妊症例、体外受精(IVF)を繰り返しても妊娠しない場合において有効です。
また、ICSIでできた赤ちゃんに染色体異常や奇形が発生する頻度は、自然妊娠での頻度と差がないと報告されています。

- 緩慢凍結法(slow cooling法)と超急速ガラス化凍結法(vitrification)
当院での胚の凍結法は緩慢凍結法と超急速ガラス化法があります。培養3日目の4~9分割胚に対しては緩慢凍結法または超急速ガラス化法を、培養5~6日目の胚盤胞に対しては超急速ガラス化法を行っています。
緩慢凍結法は、時間をかけてゆっくり凍結する方法です。
ガラス化凍結法は短時間に一気に急速凍結を行う方法です。
いずれの場合も、胚の細胞が壊れないように凍結保護剤を使って行われ、凍結した胚は-196℃の液体窒素の中に保存されます。
その後、別の周期に、凍結した胚を融解し、胚移植を行います。
hatching 孵化
|
 |
通常、受精した胚は分割をし、胚盤胞になり、
透明帯から脱出(ハッチング)して子宮内膜に着床します。
PZD法
mechanical partial
zona dissection
機械的透明帯開孔法
|
 |
Assisted Hatchingは、透明帯の一部を開孔して着床率の向上をはかる方法です。
当院ではPZD法を行っています。
|