お気に入りコミック Vol.1
1994/ 4/30発行 <ISBN4-87182-103-X> そは永久に横たわる死者にあらねど 計り知れざる永劫のもとに死を越ゆるもの… アブドゥル=アルハザード著 「ネクロノミコン」より 謎に満ちた少女、アリシアの正体は一体何か?狼男・這い寄る混沌は、世界を我が物としようとする神を選んだ男から、果たして世界を守り抜くことができるのか? H.P.ラブクラフトの「クトゥルー神話」の設定を借りた後藤寿庵が描き出すシリアス巨編。なんてね。不条理ギャグばかりでなくシリアスにも異才をふるう、とは思わなかったな。大胆な設定と大どんでん返しで楽しませてくれます。1冊で読みきりというところも良いですね。 まあ、大どんでん返しは後藤寿庵作品の「お約束」みたいなものですね。(「ヤニー外伝」の見開きどんでん返しは、私の人生観を変えました。いや、まじで。)あなたもぜひ、この衝撃を体験してみてくださいね。 1975/ 3/20発行 日本海にあるその孤島は…まっていた その島に住む100人に満たない寒村の人々はまちこがれていた "医者"の来る日を… だが…やってきたのは…! 人気の無い病院の待合室。風邪の熱のためにぼーっとした頭で何気なく手に取った一冊の月刊少女漫画雑誌。その雑誌に掲載されていた漫画がさらに背中の悪寒を増長させ、体を震わせた。 それは小学生の冬のことでした。暇つぶしにたまたまとった前の年の夏の雑誌の漫画の内容が、強く心に焼き付きました。怖くて怖くて、読むのを止めたいのだけれど、続きが気になって読むのを止められない。そんな作品でした。 そして、中学生になって手に入れたコミックスがこれです。「スケバン刑事」で名を馳せた和田慎二さんの作品でした。 孤島にやってきた、医学界を追放された医師・日下部亜矢は医学界への復讐を胸に島民から搾取をはじめます。彼女の切り札は、この島に住む毒蜘蛛。島民たちを丸め込み、毒蜘蛛の解毒薬・八千代菊を独占します。村長の娘・小座倉曜子は島民の願いを叶えるべく、医者になるため東京へ旅立つ。そして、島民たちを救うため、島に帰ってきた。 今読んでも、そんなに古さを感じません。かえってサスペンスが流行りの今にマッチしているのではないでしょうか。どこかのTVがドラマ化してもおかしくないです。 ちょっとコミックスを探すのは大変かもしれないけど、機会があればぜひ読んでみてくださいね。 | |
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