いのちを見つめる
今から2年ほど前、一番下の娘が(当時小学3年)が生まれたばかりの子猫を拾ってきて、そのことについて詩を書きました。なかなかよい出来栄えなのでそれをご紹介させていただきます。
『いのちを見つめる』ということがテーマの詩のようです。
あの日の子ねこ
荘内(しょうない)小三年 豊岳ゆか
「にゃーにゃー。」学校から帰っていたら、何か川の方から声がする。
見ると、川の中にどろまみれになった小さな子ねこが二ひきでないていた。
これはいけない!とランドセルを道にほおって、川の中に下りた。
まだ目もあいていない。
このままだいて学校に持っていっても、どうにもならないし。
どうしよう~。
ずうっと前にも、子ねこが川の中にいた。その時は人が集まってたから
まだしも、今は、わたし一人ぼっちだ。
どうしよう~
わたしはむいしきに、子ねこを二ひきだいて、家の方にむかっていた。
えっ家には犬がいるじゃん!
だからわたしは作せんにでた。家のベンチに着くと
「ただいまー。」と言う前に、大声で、「お母さんちょっと来てー!」
とさけんで、自分が行かないようにした。
あっお母さんが来てくれた。やっぱりしんこくな顔…。
「やっばりだめ?」
「うーん。だったら、この子たちが大きくなるまでだったらいいよ。」と、言ってくれた。いつのまにかお父さんも来ていた。
そうして二日目、学校から帰ってきたら、一ぴきが
もうつめたくなっていた……。
ごめんね、ちゃんとせわができなくて…。
その子ねこをずっとだきしめていた。なみだが止まらない。
もう一ぴきの子ねこに言った。
「おまえの見えない家族はいなくなっちゃったんだよ。」
その子ねこも、だんだん弱っていった。
次の日の夜、そのねこも力つきはててしまった。
何も言えない…。
次の朝、もう一ぴきのねこのとなりにしずかにうめて、くようしてあげた。
それでもう、帰り道には川の中を見ないようにした