久昌寺にようこそ
豊岳山久昌寺 豊岳山久昌寺のホームページメニューを右に表示しています
豊岳山久昌寺のホームページにようこそ!



住職法話集

いのちを見つめる

 今から2年ほど前、一番下の娘が(当時小学3年)が生まれたばかりの子猫を拾ってきて、そのことについて詩を書きました。なかなかよい出来栄えなのでそれをご紹介させていただきます。

『いのちを見つめる』ということがテーマの詩のようです。


あの日の子ねこ

荘内(しょうない)小三年 豊岳ゆか

「にゃーにゃー。」学校から帰っていたら、何か川の方から声がする。

見ると、川の中にどろまみれになった小さな子ねこが二ひきでないていた。

これはいけない!とランドセルを道にほおって、川の中に下りた。

まだ目もあいていない。

このままだいて学校に持っていっても、どうにもならないし。

どうしよう~。

ずうっと前にも、子ねこが川の中にいた。その時は人が集まってたから

まだしも、今は、わたし一人ぼっちだ。

どうしよう~

わたしはむいしきに、子ねこを二ひきだいて、家の方にむかっていた。

えっ家には犬がいるじゃん!

だからわたしは作せんにでた。家のベンチに着くと

「ただいまー。」と言う前に、大声で、「お母さんちょっと来てー!」

とさけんで、自分が行かないようにした。

あっお母さんが来てくれた。やっぱりしんこくな顔…。

「やっばりだめ?」

「うーん。だったら、この子たちが大きくなるまでだったらいいよ。」と、言ってくれた。いつのまにかお父さんも来ていた。

そうして二日目、学校から帰ってきたら、一ぴきが

もうつめたくなっていた……。

ごめんね、ちゃんとせわができなくて…。

その子ねこをずっとだきしめていた。なみだが止まらない。

もう一ぴきの子ねこに言った。

「おまえの見えない家族はいなくなっちゃったんだよ。」

その子ねこも、だんだん弱っていった。

次の日の夜、そのねこも力つきはててしまった。

何も言えない…。

次の朝、もう一ぴきのねこのとなりにしずかにうめて、くようしてあげた。

それでもう、帰り道には川の中を見ないようにした