久昌寺にようこそ
豊岳山久昌寺 豊岳山久昌寺のホームページメニューを右に表示しています
豊岳山久昌寺のホームページにようこそ!



住職法話集

「我為汝略説」(がーいーにょうりゃくせつ)

「我為汝略説」は『観音普門品偈(かんのんふもんぼんげ)』というお経の中の1節です。
「われ、なんじが為に略説す」と読み下します。『我、汝がために略説す』、すなわち『私は君の為にわかりやすく説明してあげよう』ということです。

私は、お寺で生まれて子供のころから仏教にかかわる人生を歩んできましたが、
ある程度一人前の年齢になってきますと、檀家の人などから、お経に書いてある言葉や禅語について、『和尚さん、これはどういう意味ですか?』とたずねられるようになって来ました。
そんなことがけっこう多いなと、日ごろから感じています。
もちろん、多くの人がお坊さんならばよく知っているに違いないと考えて、そのような質問をするに他なりません。

わが身を振り返ってみて、それほどお経に精通しているわけではない、禅語もあまりよく知らないし・・・、と感じて困ってしまうこともよくあるのですが、その時その時で、誠心誠意、なるべく相手が理解しやすいように答えるよう心がけています。

お釈迦様は、私と違ってもちろんお経のことは全部知っていらっしゃったに違いないのですが、やはりお釈迦様も、多くの人々にさまざまな質問をされたはずです。
そんなときお釈迦様は「我為汝略説」の精神で、優しく親切に相手に語りかけられたに違いありません。
そんな情景が目に浮かんできます。

「我為汝略説」は、人から仏教に関する何かの質問を受けたとき、誠心誠意、相手に理解してもらえるよう答えなさい、そのようにしなければならないと、お釈迦様がわれわれ僧侶に対して、強くいましめていらっしゃると感じるのです。