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住職法話集

ひるごはんはなんじ?

皆さんによく紹介させてもらう『なぞなぞ』があります。 「おやつ、は三じですよね。晩ごはんは五じです。じゃあ昼ごはんは何じでしょう?」 皆さんけっこう頭をひねります。「十二時と答えたんじゃなぞなぞにならんしなあ…」 そのとおり、答えは、昼ごはんもやっぱり五じです。

片方の手のひらを広げて、もう一方の手の人差し指でそこにひら仮名で書いてみてください。「お、や、つ」は三字です。「ば、ん、ご、は、ん」は五字、昼ご飯も、やっぱり五字なんです。

『なぞなぞ』は、この『昼ご飯は5じ』に限らず、発想の転換といいますか、人生にとって大切な、柔らかなものの見方・考え方を教えてくれる物、という気がします。
私たちは人生行路のなかで様々な場面にであいます。例えば悲しい場面や苦しい場面に会って、それを悲しい苦しいとばかり考えていると悲しさや苦しさが増幅されます。最悪の結果(たとえば自殺など)が待ち受けていないとも限りません。そんな時に大切なのが、発想の転換です。

ある和尚さんが、人に頼まれました。「和尚さん、この世で一番めでたい事を、何か一筆書いてください」

わかったと言って、その和尚さんは筆で紙に、上から下へサラサラと書きました。

『親死 子死 孫死』

めでたい事を書いてくれと頼んだのにと怒った様な顔をしているその人へ向かってその和尚さんは言いました。「どうじゃ、こんなめでたいことはないじゃろ、もしこれの順が逆になったら本当に困るぞ」

(久昌寺 豊岳澄明)