『きびだんごの秘密』
岡山にある女子大の先生の講演の中で聴いたお話です。
岡山名物と言えばなんといっても『きびだんご』です。全国的にも、岡山とキビダンゴは切り離しようがない感じです。
『桃太郎』の昔話の中にキビダンゴが出てくるのはよく知られています。そのお話の舞台が岡山だとは宣伝されているわけですが、『桃太郎伝説』は岡山以外にも(たとえば山梨など)あります。でもキビダンゴが不動の名物なのは岡山だけです。でもなぜそうなのでしょう?
『きびだんご』を全国的に有名にしたのは、なんと日露戦争だったそうです。
日露戦争の頃は、軍の大本営(本部)が広島にありました。つまり日露戦争に勝利して兵士が凱旋(がいせん)帰国したのは広島の港でした。広島から多くの人間が故郷へ向けて鉄道に乗って帰りました。もちろん大部分の人が東へ向けて帰ったわけで、彼らの乗った列車は必ず岡山駅に停車します。ものすごい人数のお客が駅を通過します。
そのときまでは『キビダンゴ』は全国区ではありませんでしたが、あるお菓子屋やさんが頭をひねりました。そして『ロシアに勝った兵隊さんたち、鬼が島の鬼退治を成し遂げた桃太郎が好きだった縁起のよいキビ団子を、故郷へのお土産にぜひどうぞ』というキャッチフレーズで売ると、飛ぶ様に売れて、またたく間にキビ団子は全国に広まった、ということです。
面白いけど、なんか少し悲しいですね。