第2回 八正道(はっしょうどう)
八正道、字のごとく八つの正しい道をお釈迦様が示されています。その八つと簡単な意味を示します。
- 正見(しょうけん)…正しい見方
正思(しょうし)…正しい思惟
正語(しょうご)…正しい思いやりのある言葉
正業(しょうごう)…正しい行い
正命(しょうみょう)…正しい清浄な生活
正精進(しょうしょうじん)…正しい努力
正念(しょうねん)…正しい願いを念じる事
正定(しょうじょう)…迷いのない静かな境地
以上が八正道です。これらの道を歩んでゆくことによって、さとり(滅諦)へ到達することができるのです。つまり苦の克服です。その入り口が正見です。

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正しい見方・正見とはどのようなものでしょうか。
たとえば『永遠の命』を求めるのは不可能かもしれません。命がただ単に自分の脳や心臓が動いている期間、というふうに見れば、確かに不可能です。しかし、命は自分の精神、あるいはその心であると見るならば、『永遠の命』は決して不可能ではないと思われます。ちょうどお釈迦様の教えが現代をつらぬき、そしてあとの時代にもひきつがれてゆくように…。
ある若いテレビタレントが「幸せでもお金で買えるよねえ」なんて言っていましたが、とんでもありません。それは正しい見方ではありません。快楽を幸福だと見間違っているのです。快楽ならばお金を出せば買えるかもしれませんが、人生の幸福はお金を出しては買いようがないのです。心の中に見いだすものです。
上のふたつは、正しい見方についてのほんのわずかな例に過ぎませんが、人がさまざまな苦しみにぶつかったとき、お釈迦様の教えに基づいて(ひとりよがりになる事なく)正しい見方ができるよう、そして苦しみから開放されるよう、まず入り口である正見を実行しようではありませんか。そこから出発すれば、正しい思い(正思)や、正しい生活(正命)や、迷いのない境地(正定)へとつながってくるに違いありません。