久昌寺にようこそ
豊岳山久昌寺 豊岳山久昌寺のホームページメニューを右に表示しています
豊岳山久昌寺のホームページにようこそ!



易しい仏教講座

第16回 忍辱(にんにく・・・六度の3番目)

講座第13回の六度の第3が忍辱です。

忍辱とは、たとえさげすまれてもそれを耐え忍ぶ、という意味です。

 忍辱は言い方(読み方)が難しいと思いますが、「にんにく」という言い方を覚えてください。ガーリックのニンニクだ、と覚えるのも一つの手です。

 ところで『忍辱』と聞いて一番に頭に浮かぶのが『いじめ』です。現代は、どこのクラスでも、どこの学校でも、もちろん程度の差がありますが、『いじめ』があるようです。また『程度の差』というならば、現代に限らず昔でも『いじめ』はあった、といえるでしょう。そしていずれの場合でも『いじめ』られる存在、があるのであり、その人々は『耐え忍ぶ』ことを強いられます。

 では、その『耐え忍ぶ』ことが仏教の忍辱なのか、というと正確にはそうとは言えません。

 人間というものは、たとえどんなにいい人であっても、『生きている』というだけで他人に迷惑をかけているものなんです。びろうな話で恐縮ですが、たとえば大小便をすれば、それだけ環境を汚すことになるし、食べれば他人の食べ物が減ります。水にしても空気にしても同じことです。自分はそういう存在である、と自覚したならば、他人の振舞いは何でも耐え忍ぶ事ができるし、何でも許す事ができるようになる。

 それこそが本当の『忍辱』です。でも『いじめ』に耐え忍ぶことさえ、かなり難しいと思われるのに、本当の『忍辱』の心境に達するのは大変な事ですね。