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易しい仏教講座

第26回 『開祖』ということ

 仏教の開祖はゴータマ・ブッダ(お釈迦様)であり、禅宗の開祖はダルマさん、臨済宗を開いたのは臨済禅師、それからたとえば『浄土真宗』を開いたのは親鸞聖人・・・というふうに一般的に信じられています。これらは決して間違いではありませんが、あまり正しいともいえません。

これらの方々はたしかに各宗教や各宗派の中で、歴史的にもっとも古い、代表者と呼ばれるにふさわしい方々ばかりです。しかし、肝心なのは上の誰も『自分で宗教、もしくは宗派を開こうと思った人はいない』ということです。宗教・宗派を形成しようと考えたのは後世の人々(お弟子さんたち)であり、ご本人は宗派を作ろうどとは毛頭考えず、ただただ自己の完成を目指して修行に励んだ人であったと思います。その修行や人格に深く感銘を受けたお弟子さんたちが、是非この方を顕彰しようと考えた行動の結果として、宗教・宗派が形成されたのです。

そこのところが、たとえば企業の創業者とは全く違います。また各時代の幕府を開いた人々とは異なります。創業者は、この会社を作ろう、大きくしようと思っただろうし、徳川家康は江戸幕府を開こうという意図を持っていたに違いありません。

これから、この仏教講座で仏教の人物伝を掲載してゆくつもりですが、其の前に『この違い』のことを強調しておきたいと思います。まず最初は釈尊(お釈迦様)ですが、今年中にアップできますかどうか。

法事の席で在家の人たちと話していて、在家の人が「(江戸幕府を開いたのは徳川家康ですよね、というのと同じ感じで)仏教を開いたのはシャカですよね。」と言われるのを聞いて、大変違和感を覚えました。そういうことがよくあります。どちらのほうが・・・という話しではありません。おおいに違いがある、ということです。