平成十九年十月
久昌通信140号おもて
もたつく権利
暑さが収まるはずのお彼岸も気持ちの悪い暑さが続き、月末になってようやく暑さがおさまってホッとしたというのが本音です。
が、『天高く馬肥ゆる』好時節が果たして長続きしてくれますかどうか。
いずれにしても季節の変り目、皆様十分にご自愛くださってお過ごしください。
9月17日は『敬老の日』でした。その日の新聞のコラムに興味深い文章が載っておりましたので、全文を紹介させていただきます。
米国勤務から戻って間もないころ、エレベーターの中で舌打ちされたことがある。
乗って行き先のボタンを押し、そのまま立っていた。
すると、若い背広姿が「チェッ」と言いながら、脇から腕をぐいと伸ばして扉を閉じるボタンを押した。
米国では、ボタンを押さずに扉が閉まるのを待つ。
それに慣れていたのだが、ここは日本でした。
人が降りたときも、誰かがすぐさま「閉」を押す。
「時間の無駄」と言わんばかり。待っても2、3秒だろうに、どうもせっかちである。
バスの中で高齢者が転ぶ事故が増えている、と聞いた。
お年寄りは動作が遅い。迷惑をかけるのを案じ、止まる前に席を立つ。
あげくに転ぶ例が多いと国土交通省は説明する。
もたつくのを責める冷ややかな空気が、この国には濃いようだ。
冷ややかさは、自分が迷惑をかけたくない気持ちの裏返しでもあろうと、作家の藤原智美さんは見る。
たとえばレジで順番を待ちながら財布の小銭を調べる。
そんな人ほど、遅々とした高齢者がいると、いら立つのではないかと言う(『暴走老人!』文芸春秋)。
米国は老若男女がおおらかだった。
財布など、値段を聞いてからおもむろに取り出す。
飛行機を降りるときも、前の人が歩き出してようやく自分の手荷物を下ろす。
だからだろう。他人のモタモタにも寛容だ。
国交省は「高齢者がゆとりをもって乗降車するのを社会が当然のことと容認する」べきだと提言している。翻訳するなら、お年寄りには堂々ともたつく権利がある、ということである。
(以上終わり)
先日、大学生の娘の運転で(若葉マークの初心者!)病院に付き添って行ってもらいました。
病院内のエスカレーターが非常にゆっくり動くので、娘はビックリしていました。
私が「ボクにはこのスピードがちょうどいいんだよ」というと目を丸くするばかり。
私は年寄りとは言えませんが(52才)、持病のせいでお年寄りより年寄りです。
久昌通信140号(平成19年10月号)うら
*久昌寺から副檀頭・大賀忠彦さんはじめ3名の方が本山の研修会に参加なさいました。
大賀さんからご報告の文章を頂きましたので、ここに紹介します。
全国花園会青壮年部大会
(第4回、ボランティア組織結成大会)
期日:平成19年9月15日(士)~9月16日(日)
場所:大本山妙心寺、花園会館
過日、三年ぶりに青壮年部の研修会に参加致しました。
今までは久昌寺からは一人だけの心細い思いの参加でしたが、今回は戦国時代の武将・毛利元就の「一本の矢は折れやすいが三本束にすれば折れるものではない」の格言のとおり、心強い思いで、三名にて出席しました。
三年前の大会では『AMDA代表・菅波茂(すがなみしげる)氏の特別講演』を拝聴しましたが、今回は実際に災害が発生したと想定して避難訓練、また傭え付け、体験等、京都市消防局の指導のもと総合訓練を行いました。
本山に到着した当日〈9/15(士)〉には、自動体外助細動器(AED) が到着するまでの心肺蘇生法の実技訓練、またAEDの取り扱い実技訓練を全員体験致しました。
現在、AEDは大きな駅又はデパートなど、人の多く集まる場所に設置されていますが《もちろん消防署、救急車には必ず》、今後随時増えることでしょう。
翌日には「京都市を震源としたマグニチュード7の地震が発生した(AM9時)」と想定した訓練です。
花園会館の1Fレストラン『花ごころ』より出火、避難勧告発令、直ちに表の駐車場に避難。煙のためエレベーターは使えず、私どもがおりました510号室から非常階段にて一目散に駆け下りました。
事前打ち合わせ、連絡の避難訓練でしたが、実際に災害が起きたなら想像も因らぬ大パニックに陥った事でしょう。
五班に分かれ、それぞれ(一班)消火器訓練、(二班)屋内消火栓訓練、(三班)搬送法〈資器材活用〉訓練、(四班)起震車体験訓練、(五班)炊き出し〈女性〉。
炊き出し以外は各訓練を各班交代してすべて体験したのです。
今回の大会に参加致し諸々の実技訓練を体験して、今後の問題に対応できるようにしたいと思います。
昔から『災害は忘れたころにやってくる』と言われますので、常日頃から心の準備もしておかねばなりません。
菩提寺を始め、関係者又地域の方々とカを合わせボランティア活動に積極的に加わる必要がある事を痛感させられた今回の研修会参加でありました。
有り難う御座いました。 合掌
(久昌寺から参加なさったのは、総代の、山本賀夫氏、藤原現吾氏、大賀忠彦氏の3名です)
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掃除名人
香川県のある中学校では、学校改革のひとつとして『掃除』をとりいれて効果をあげているそうです。
「すぐに変えると自分の仕事に責任を持てなくなってしまう」という考えから、生徒達に1年間同じ場所の掃除を担当させた結果、子供達は責任感を強く持って集中して一生懸命掃除に励んだ、ということです。
分担は毎年春に学級ごとに話し合って決めますが、私たちの予想に反して、トイレ掃除担当はとても人気があるようです。
トイレ掃除が人気なのはなんとなくわかるような気がします。
ぴかぴかに磨き上げられたトイレはとても気持ちがいいですもんね。
トイレに限らず「掃除をしていると、とても集中できるようになって、勉強や部活にもより打ち込めるようになった」と、生徒の一人は話しています。
掃除に頑張った生徒達の胸には『掃除名人』のバッジが光っています。
『名人』と認められるには、技術や後片付けなどの項目をクリアして、最後に同じ掃除場所を担当している仲間達の承認が必要です。
ちなみに、いったん『名人』と認められても後で頑張りがたりないと、また名人位を取り上げられてしまうこともあるようです。
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