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| 忍辱(にんにく・・・六度、つまり布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧のうちの第三) 忍辱とは、はずかしめを受けてもそれを耐え忍ぶ、という意味です。 忍辱は「にんじょく」ではなく「にんにく」です。その言い方を覚えてください。ガーリックのニンニクだ、と覚えるのも一つの手です(私もそうしました)。 ところで『忍辱』と聞いて一番に頭に浮かぶのが『いじめ』です。現代は、どこの学校でも、どこのクラスでも、もちろん程度の差がありますが、『いじめ』があるようです。また『程度の差』というならば、現代に限らず昔でも『いじめ』はあった、といえるでしょう。そしていずれの場合でも『いじめられる』存在、があり、その人々は『耐え忍ぶ』ことを強いられます。 では、その『耐え忍ぶ』ことが仏教の忍辱なのか、というと正確にはそうとは言えません。 人間というものは、たとえどんなにいい人であっても、『生きている』というだけで他人に迷惑をかけているものなのです。びろうな話になりますが、たとえば大小便をすれば、それだけ環境を汚すことになるし、自分が食べれば他人の食べ物が減ります。自分が飲めば他人が飲む水が減るし、吸えば他人の空気が減るのです。私という存在は、環境や他人にとって大変迷惑な存在なのです。自分はそういう存在である、と自覚できたならば、他人の振舞いは何でも耐え忍ぶ事ができるし、何でも許す事ができます。 それこそが本当の『忍辱』です。でも、『いじめ』を耐えることさえもかなり難しいに違いないのに、本当の『忍辱』の心境に達するのは容易ではありません。 |
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