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| 観音普門品偈をよむ⑨ 或被悪人逐(わくひーあくにんちく) 堕落金剛山(だーらくこんごうせん) 念彼観音力(ねんぴーかんのんりき) 不能損一毛(ふーのうそんいちもう) 和訳・・・あるいは悪人におわれて、足を踏み外して高い金剛山から堕ちても、心の中の観音力を念じたなら、一本の毛ほどの損害をこうむることもありません 今回も、前回に続いて『高い山』が登場します。前回は須弥山(しゅみせん)、今回は金剛山。 須弥山は仏教の世界観で世界の中央にそびえているとされる山ですが、金剛山はその世界全体をとり囲んでそびえている山です。 須弥山がとんでもなく高い山ですが金剛山もそれに劣らない高さです。そこから落ちてしまうのが前回と同じでイメージが重なりますので、今回は見方を変えて、ある事をご紹介しましょう。 私たちが住んでいるのが須弥山の麓とされています。その場所から『悪人におわれて』金剛山の上まで逃げるのですから、その逃避行の行程は大変な距離で、今でいえば何億キロでしょうか?しかしながら人間の心は本当に偉大で、金剛山も須弥山もその間の距離も、我々は思い浮かべることができるのです。 日本臨済宗の祖といわれる鎌倉時代の栄西(えいさい、またはようさい)禅師が書き残しておられます。『大なるかな、心や。天の高きは極むべからず、しかも心は天の上に出(い)づ。地の厚きは測るべからず、しかも心は地の下に出づ…』(『興禅護国論』より) |
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| 臨済宗妙心寺派 豊岳山久昌寺 住職 豊岳澄明(ほうがくちょうみょう) <h3><〒706-0132 岡山県玉野市用吉415 TEL:0863-71-0566 FAX:0863-71-0589 COPYRIGHT(C)2009 Kyuusyouji All rights reserved. |
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