アヤメ
 アヤメは、高さ三十〜六十aになる多年草です。日本から朝鮮半島にかけて自生する植物で、日当たりのよい所に群生しています。古くから庭で栽培されてきた草花ですが、最近は植える人が少なくなってきている草花です。来園者から「アヤメとカキツバタとハナショウブの区別がわからない」とよく質問されますので簡単に紹介します。「いずれアヤメかカキツバタ」。一度ぐらいは聞いたことがあると思います。これはどちらも美しく、よく似ていて迷ってしまうと言うことですが、アヤメとカキツバタはよく似ています。区別としてはアヤメは花弁のつけ根が黄色で紫色の網目模様があります。これを綾目と表現し、和名の由来にもつながっています。カキツバタは、花弁のつけ根に白いすじがあります。ハナショウブは、葉に特徴があり、葉の中央に太い葉脈が浮き出ていてアヤメやカキツバタにはありません。三種を同じ場所に植栽している所がありますが、これは間違いでアヤメは乾燥地、カキツバタは浅い水中、ハナショウブは湿性地を好みます。    【花言葉】信じるものの幸福

アヤメ科・植栽種=伊達池水性植物園