ガマ
  ガマは、日当たりのよい池、沼などの湿地を好み高さ1.5〜2bになる大型の水生多年草です。日本では、北海道から九州で見ることができます。ガマと聞くと私は因幡の白ウサギの話を思い浮かべます。因幡の白ウサギがワニザメに皮をむかれたのを大国主命の教えで「蒲黄(ほおう)」と呼ばれる花粉(茶色い棒状のもの)にくるまって治したという話(古事記)があります。なぜガマの花粉にくるまって治したのかわからず、もしかして薬効でもあるのかと調べたところ止血ややけどなどに効果があるとのことです。上記の話は理にかなった話で、これがわが国で最初に書物に書かれた薬草の利用例で、ガマが日本最古の薬草といわれているそうです。和名の語源は、はっきりとしていませんが本来はカマと称し、茎や葉を組んでむしろとしたのでクミ(組)が転じたとも、朝鮮語で材料を表すカムが転訛(てんか)したもの言われています。【花言葉】神秘

ガマ科・自生種・伊達池水性植物園上流