「深山の四季」終了に寄せて
 「深山の四季」の写真を長い間担当してきたが、より美しい花たちの姿を写真に収めようと、何時間もかけて園内を歩き回ったのはいい経験になった。園内を歩いていると、「あそこにきれいな花が咲いているよ」と公園に詳しい人に教えてもらったこともあるし、ビニール袋を持ってごみ拾いをしながらウオーキングする人たちと何度もすれ違った。深山を愛する人の多いことを痛感する。しかし、逆につらかったこともあった。実を取ろうとした入園者にクリの枝が折られていたり、たびたび園内に捨てられる犬や猫が赤松池のハクチョウやアヒルを襲うなど、人間によって破壊されていく自然を目の目の当たりにしたことだ。深山公園は市民が誇れる素晴らしい公園で、素晴らしい財産だ。執筆されていた岡秀雄さんが願う「やすら木の花が咲く公園」であり続けることができるよう、これからも見守りたい。(千北由紀子)