モミジ
 日本をはじめ北半球に広く分布している落葉高木です。桜前線は南から北上しますが、紅葉は北から南下します。特にモミジと呼ばれている種類は、日本で園芸品種が作り出され、古くから庭植えや盆栽として愛されて紅葉の代名詞にされています。元来モミジとは、秋に葉が赤や黄色に色づくことを古くは「紅葉づ」(モミヅ)といったことにもとづき、モミヅが転訛(か)してモミジと呼ばれています。本来は秋に色づく植物を意味しますが、鎌倉時代ごろから紅葉が特に美しいカエデ類をモミジと呼ぶようになっています。来園者から「家のモミジが紅葉しない」と質問された事があります。紅葉は、気温、光、大気中の水分などの三要素が組み合わさったものですが、とくに昼間の温度と夜間の温度差があるほど美しく紅葉します。また、木を大切にするあまりに肥料を施しすぎて、木自身に耐寒性がついて紅葉しない場合がありますので注意して下さい。【植物とことわざ】モミジのような手=赤ちゃんのかわいらしい手を例える比ゆ

カエデ科・植栽種・モミジ谷ほか