タニウツギ
  深山公園に植栽されている樹木の中でもみなさんに見てもらい樹木のひとつです。花は上品なうえ枝いっぱいに咲いて華やかでとてもいいにおいもします。ウツギ(ウノハナ)の仲間ですが、ウツギはユキノシタ科で科が違いますし、もちろん花も違います。ではなぜウツギの名がついているのでしょうか?ウツギを漢字で書くと空木、幹が中空であることから命名されました。タニウツギも幹が中空になっており、共通点があるのでウツギと名付けられました。昔から人々と深いかかわりがあり、百を超える地方名があり、飢饉(ききん)の時には若葉を食用にしたそうです。日本海側の日当たりのよい山地に生え観賞用の栽培も多い品種です。性質は非常に強健です。明るい日陰や乾燥しやすい場所、湿りがちな場所、やせ地でもよく育ちますが、本来は日光がよく当たり、有機物を多く含んだ肥よくで、湿り気の多い土壌を好みます。萌芽(ほうが)力もおう盛なので初心者でも気軽に楽しめる樹木のひとつです。花言葉はありません。

スイカズラ科・植栽種・花木園