ウバメガシ
 ウバメガシと聞いて皆さんは何を思いますか。市内在住の方ならもうおわかりでしょう。市木の「ばべ」のことです。市は市制三十周年を記念して制定しました。ちなみに市花は以前紹介したツツジ(コバノミツバツツジ)。西日本の海岸地帯に自生している常緑小高木です。葉が小さく枝ぶりがよいので、写真のように段づくりの庭木や目隠しを目的に生け垣などによく利用されています。 本種は、木炭の材料として時に特に優れ、その炭は備長炭といわれ、伊勢半島南部が主産地で、江戸時代からつくられてきました。備長炭は火もちがよくて火力が強く、うなぎ屋などで重用されています。これは、本種が土壌の浅い所に生えるため生長が遅く、材が非常にかたいからです。和名は、若葉が褐色であることを老女にたとえた【(うば)姥樫(かし)】設と果実(どんぐり)が姥の目のようであることをたとえた【姥目樫】説などがあります。「ばべ」というのは地方名です。【花言葉】良質な・強力

ブナ科・自生・植栽種=深山一円