ヤエヤマブキ
  ヤエヤマブキは、ヤマブキの八重咲きの園芸品種で古くから庭などに植えられています。日本と中国に分布する落葉低木で、高さ1〜2bになります。和名は春に山を黄色に染めることから「山春黄」の漢字あてられ、後に省略されて現在にいたったそうです。また、伝説ですが美しい黄金色をしていることから、谷底に落とした金貨がヤマブキの花になったという話もあります。栽培ポイントは、特に土質は選びませんが、半日陰の腐食質に富む水はけのよい適湿地が適しています。植えつけは10月下旬から3月中旬までの厳寒期を除いた時期に植えて下さい。太田道灌の有名な歌に「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」というのがあります。道灌が、狩りの途中に雨に降られ、雨具を貸して欲しいと頼んだところ娘さんが、無言でヤエヤマブキの一枝を差し出し「雨具も貸せないほど貧しいのです」ということを詠んだ歌です。歌の意味は「雨具も貸せないほど貧しいのです」ということをヤエヤマブキは花が咲いても実がつかないことに掛け合わせて言い表しています。花木園にはシロヤマブキも植栽されています。【花言葉】気品

 

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