冬の昼下がり 外は冷たい風が吹き今にも崩れそうな天気である。 ミロはシャワーを浴び終えると濡れた髪を乾かしながらコーヒーを入れた。ミロは完全にシュガーレスではコーヒーは飲めない。かといって甘党でもなくほんのり甘いのが好きなのである。 低血圧なミロは、熱いコーヒーを啜って頭をしゃんとさせた。 すると、カミュが入ってきた。 「コーヒーか」 「飲むか?」 「お前の入れてくれたのなら勿論」 カミュの返事にミロは苦笑した。このはっきりしたところが恥ずかしいような嬉しいような、複雑な気分にさせられる。 カミュは湯気を立てるカップを見ながら言った。 「散歩にでも行かないか?」 「私は今起きたばかりなのに…」 ミロはカミュにコーヒーを手渡しながら笑った。 「いいじゃないか。ほら、雪も降り出したことだし」 ミロが窓の外を見ると、本当に雪が降っている。あまりのタイミングの良さにミロはくすくす笑って、 「お前の弟子に降らせてんじゃないのか?」 「せっかく二人のとこをあいつに邪魔させるか」 この強引なところが悔しい。結局、行く羽目になるんだな。心の中で軽いため息を漏らしたミロだったがまんざらでもなかった。 外に出るとかなり降り出している。さっきシャワーを浴びたばかりのミロは湯冷めしそうだった。 「ミロ」 「ん?」 「お前、雪が良く似合うな」 ミロは赤面した。どうしてこんなセリフを恥ずかしげもなく言うんだろう。更にカミュは、 「綺麗だから暫く立っててくれ」 そう言って端整なミロの姿をじっと眺める。 しかしミロはそれどころではなかった。カミュの希望に応えてやりたいものの、ゾクゾク寒気がし始めだんだん凍えそうになってきた。そうとは知らないカミュは相変わらずミロに見とれている。ミロは弱々しく微笑した。 ――これがミロが風邪をひいてしまったというストーリーの「冬景色」につながるのは言うまでもないのである。 |
■ゆみざき薫様から無理矢理奪った(自覚はある。でもキリリクだし/笑)
カミュミロ話『冬の昼下がり』です。ありがとうございますーvv
■んも〜、どう思いますか皆サン!!この二人のラブラブっぷり!!(>_<)
いやんも〜っ!!回れるわっ!!
■でもねでもねッ。この後に続く『冬景色』も良いのです!
こちらも半分以上は私が事ある毎に「出して〜出して〜」と言ってたのに
寛大にもゆみざき様が応えて下さったようなお話です!!
(その節もありがとうございました〜)
……でも、それは此処にはありません……。
更にゆみざき様のサイトでも見れません。
何故なら星矢でもジャンルが異なるので…。チッ。(オイ/笑)
皆様、是非ゆみざき様に、この話のサイトへのUPを促して下さい!!
■って言ってたら、掲載許可下りました!やった!
という事で、この後話の『冬景色』はこちら! → ★