挨 拶

第50代理事長として
2007年度理事長 山根慎一郎

1月1日に理事長に就任して以来一月以上が経過して、予定者の時はそれほど感じなかったのですが、まず理事長という役職そのものに対し、「こんなにも大変なものなのか。」という重圧をひしひしと感じているこの頃です。また、理事長だからこそできるJC外部の職務など様々な経験をさせてもらっている事や、何よりもメンバーがみんなで盛り立てようとしてくれる事、これは理事長を経験しないとわからない喜びであると実感しています。同様に周年の理事長、しかも半世紀を記念する年の理事長にあたったことに関して、それはたいへんな重圧でもありますが、逆に通常の年では経験のできない貴重な機会であると考えています。そして50周年は私だけでなく、全ての会員にとっても大きな重圧でもありチャンスでもあります。この年を機会に玉野JCの歴史をしっかり学ばなければと思います。玉野JCの歴史は素晴らしい歴史であると思いますし、そのメンバーでいる事は私にとって誇りです。私たちはその素晴らしい歴史を知るとともに、この激動の時代に、新たな歴史を作りだす、その最初の一歩の年になればと願っています。

2007年度 理事長所信

 

スローガン

PROGRESS(前進)

魅力あるJayceeであることを目指して

 

基本方針

1. 玉野青年会議所創立50周年における、認知度の向上

2. 友情・奉仕・修練の三信条を基盤とした地域貢献

3. 時代に応じたJCのありかたの探求と会員拡大

 

所信

 なんぴとも一島嶼(いちとうしょ)にてはあらず
 なんぴともみずからにして全きはなし
 ひとはみな大陸(くが)の一塊(ひとくれ)
 本土のひとひら そのひとひらの土塊(つちくれ)を
 波のきたりて洗い行けば
 洗われしだけ欧州の土の失せるは
 さながらに岬の失せるなり
 汝(な)が友だちや汝(なれ)みずからの荘園(その)の失せるなり
 なんぴとのみまかりゆくもこれに似て
 みずからを殺(そ)ぐにひとし
 そはわれもまた人類の一部なれば
 ゆえに問うなかれ
 誰(た)がために鐘は鳴るやと
 そは汝がために鳴るなれば
    
                 ジョン・ダン

 

2007年度社団法人玉野青年会議所理事長を拝命しました。山根慎一郎と申します。玉野青年会議所は今年で50年目を迎えます。この半世紀を迎える伝統ある青年会議所の理事長になるにあたって、諸先輩方の偉業に接し、自分としては非常に身に余る重責だと感じています。微力ながら自分の持てる力を最大限尽くす所存です。

 上の詩は17世紀のイギリスの詩人、ジョン・ダンの詩の一節です。映画にもなった、ヘミングウェイの「誰がために鐘はなる」の冒頭に出てくる詩としても有名です。

社会は個人によって構成されています。しかしその個は全体を構成し、友情によって人類全体につながっています。ひとりひとりは大地のひとかけらにすぎませんが、大陸を構成しており、そのひとかけらが失われる事は大陸を失う事にも等しいのです。そして私たちが社会に対して行う奉仕、それは人類への献身であり、そうする事は自分自身への修練として人間的な成長をうながしてくれます。

戦後の荒廃した国土を、なんとか復興させたいと志ある青年達によって、日本の青年会議所は誕生しました。彼らの行動・社会への奉仕は我が国の国力をあげるとともに、やがて青年会議所出身者が社会のリーダーとなる道を作り出しました。同様に玉野青年会議所の諸先輩方は、1958年の創立以来この玉野地域の発展のため、情熱を燃やされました。そしてその努力は実を結び、この地域に住む全ての人に恩恵を与えてくれています。

私たち会員は青年会議所活動に何故参加するのでしょうか?青年会議所(JC)は「友情・奉仕・修練」を信条として、明るい豊かな社会を築き上げる事を目的とした団体です。JCの活動ほど、個人に厳しいトレーニングを課し、社会への奉仕活動に従事させ、それによって友情を深め、そして最終的には会員の人間的な成長を生み出してくれる団体はないでしょう。だからこそ私たちはJCに魅力を感じ、日々の研鑽をつんでいます。

ゆえに問うなかれ 誰がために鐘は鳴るやと そは汝がために鳴るなれば」

50年目の節目に

 1958年3月11日に設立された玉野青年会議所(玉野JC)は半世紀もの長きに渡って、この地域の発展に力を尽くして参りました。交通安全運動や自転車道路の提言。全国的にも早い韓国との国際姉妹縁組の締結と交流。青少年育成活動。花火大会や港フェスティバルなどの地域活性化活動。近年では菜の花プロジェクトをはじめとするエコロジー運動など。その業績は数え上げればきりがありません。また1978年には日本JCとJCIの褒賞を獲得するなど全国的にも世界的にも注目されてきました。

しかしながら、地域が発展するにつれ、青年会議所が果たしてきたことが市民の印象から薄らぎつつあるように感じます。これは玉野JCだけの問題ではなく、全国の青年会議所がそれぞれ抱えている問題です。日本JCの会員登録状況は最盛期の6万7千人から、すでに4万人を切るに至っています。私たちJCが目指した「明るい豊かな社会」を目指す運動のひとつでもあった日本経済の発展は、同時に個人主義化も進行させました。またJCが基点となった諸団体も急激に増加し、近年ではNPOなどの専門分野をもった社会奉仕団体も活発になってきました。これは喜ばしい事なのですが、本来の基点となったJCの存在が外部から薄らいでいるのも否めないことでもあります。

しかしJCほど総合力をもった青年による社会活動団体はありません。また、JCは地域のオピニオンリーダーを育成する団体でもあります。私たちは偉大な先輩方から受け継がれた松明の火を消してはなりません。この50年目の節目に、周年事業を通じて、玉野JCが地域に果たしてきた役割を再度勉強し、今一度市民の皆様方に認知してもらう努力を行うとともに、新しい時代に即したJCの存在意義を模索して参りたいと思います。50年とは自らを見直しながら新しい未来へと向かう大きな節目の年だと私は考えています。その意味で私は本年度のスローガンをPROGRESS(前進)」としました。先人の歴史を誇りに思い、その情熱と息吹を受け継ぎながら未来にむけて前進していきます。

友情・奉仕・修練

JCの友情は単に会員間のものではなく、地域や国、さらには国際的な友情をも意味しています。国際青年会議所や日本青年会議所との連携などJCほど地域や国境を越えた広がりをもつ団体も少ないでしょう。またJCにおける奉仕はノーブレスオブリッジ(高貴なる者の義務)であると私は考えます。そしてJCはその活動全てが私たちの人間的成長における修練です。

幸い玉野JCには先輩方の残してくれた大きな財産があります。事業でいえば、韓国・統營JCとの国際交流や岡山ブロック、中国地区、日本JCでの交流(友情)、「エコライフたまの菜の花プロジェクト」ネットワークと連携したエコロジー運動や「愛の献血」などの福祉活動やイベントなどの地域活性化活動(奉仕)そしてそのような事業を通じたり、毎月の例会において、経営者として地域のリーダーになるための学習を行う事(修練)。玉野JCには三信条を体現させる様々なプログラムを先輩方が残してくれました。これらの活動を通じながら、それが結果的に地域の発展に貢献できるようにしていきたいと考えています。

時代に応じたJCのありかたの探求と会員拡大

 先に述べたとおり、NPOなどの様々な専門的社会奉仕団体の出現や様々な社会情勢の変化にともなって、今JCの存在意義があらためて問い直されています。また国の政策である公益法人改革は、まったなしの組織進化を私たちJCにも要求しています。

 急激な構造改革は、この玉野地域も無縁ではありません。地方自治体の予算は削減され、公共サービスは削減されるか民間にどんどん委託されています。また会員自身も経営者やその後継者がほとんどとはいえ、その多くが実際に現場に出て汗を流しています。このような時代において、ノーブレスオブリッジの思想だけでなく、まず団体そのものが、「他とは違った」魅力がある団体にならなければなりません。JC活動をすること自体が、様々な意味で充実した「楽しい」ものにならなければなりません。

私たちJCはその時代に応じて様々に変化してきました。JCは常に時代に応じたありかたを探求してきました。JCは単年度制です。そしてその「不連続の連続」こそが時代に応じた新しいありかたに変化し、今日までJCが社会的に認知され続けてきた理由です。50年目の節目に玉野JCの新しい「魅力」を作り出そうと考えています。現代にはITをはじめとした様々なツールがあります。それらのツールも最大限に利用し、玉野JCの新しいあり方を模索していきます。

玉野JCが「他とは違った」魅力を持った団体になれば、会員も必然的に増えてきます。と同時に会員拡大そのものも推進していかなければならないと私は考えています。JCはもともとが魅力ある団体です。そして玉野JCには半世紀もの歴史に裏打ちされた素晴らしい伝統があります。それをもっと知ってもらいたい、そのためにも一層会員拡大の努力を推進していきます。

魅力あるJayceeであることを目指して

 最後に、今まで私は団体としての玉野JCについてお話させていただきましたが、何故青年活動をするのか、もう一度問いかけたいと思います。答えは冒頭に述べたように、自分自身が魅力ある人間に成長するためです。JCは団体としての「JC」と個人としての「Jaycee」があります。私は玉野JCの会員が魅力ある「Jaycee」になることを目指して「前進」するそんな素晴らしい「JC」を目指して、微力ながら尽力したいと思います。1年間どうぞよろしくお願い致します。

 
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